Love Song

もう、、、勝てない。


最初から、無理だったんだ。


だって、大賞で争う相手があのFreiheitなんだから、、、


元々、勝てるわけなかったんだ。


あたしはウォークマンのイヤホンを再び、耳に付け直す。


そして、イヤホンから音漏れしていることも気にせずに、大音量で音楽流した。


瞳を閉じ、何もかもどうでも良く思えてくる。


あぁ、今聴いている、この歌のタイトルが決まった。


あたしはさっきつけたばかりのイヤホンを外し、初音さんのことを見る。


「来週からの仕事、キャンセルしてくれない?」


そんな無謀なことを、あたしは口にする。


来週所か、あたしのシフトは12月の頭までビッシリ詰まっているのだろう。