自由も平等もない世界、今日も俺はそこにいた










「こんな世界、消えてなくなってしまえばいいのに」





そんな叶いもしない願いを声に乗せながら……










ふと、空を見上げる








「紙?」








降ってくる無数の白い紙







初めは季節はずれの雪かと思ったけど違った








白い紙を手に取る








『ようこそ、人生ゲームへ』






紙にはそう書いてあった。









「人生ゲーム?」








紙に目を通した瞬間、耳元でサイコロが転がる音が聞こえた








と、同時に悲鳴を上げ、倒れる人々
体は溶けてなくなっていく












なんだ?




また、転がる音を聞く





次々倒れ出す人々








なにが起こってるんだ?











「始めよう、君たちの『人生ゲーム』を……」


耳元で誰かが囁いた








そんな気がした。