「深~雨ちゃん♪」



お弁当箱を開けようとしたとき、廊下から声が聞こえた。



うげ。



「深雨…やっかいな先輩にみつかったね」



舞歌は他人事のように言い放つ。



「ほんと、最悪…」



私は小さくため息をついた。