ぶつかってきた人…森田くんだっけ? タメ口で話そうとしたのかな。 でも、学年で色の違うスリッパを見て慌てたみたい。 途中から敬語…というより、ですます調になっていた。 「あ、私は大丈夫…っ、もうこんな時間!?」 “大丈夫”ということを伝えようとすると目に入った壁掛け時計。 その針はすでに13時を指していて。 次は実習室で看護実習がある…つまり、時間的にやばい。 私は慌てて立ち上がればお辞儀をし、急いで4組に向かった。