『次は○○駅、○○駅。お降りのお客様は…』 「あ…」 車内アナウンスが聞こえると、慌てて目を開けた。 起きてたけど、目を瞑って思い出してたから…。 いつもなら長く感じる道のりも、あっという間だった。 私はお守りを胸ポケットに入れると、席から立ちあがった。 7月最終日。 それまでには、答えを探さないと… そんなことを考えながら。