“恋人”という関係になっても、私たちの距離はあまり変わらなかった。 するのはだいたいゲームの話。 行く場所は公園。 ゲームばかりで、デートと言えるほどのものじゃない。 そんな毎日を過ごして数日。 「みう、今日は暑いし俺の家でゲームせん?」 昼休み、アキくんがこっそりと言った。 「うんっ」 私は頷きながら元気に返事をしたんだ。