・約束・2

私の出番が無い位、村上君はしっかりと仕事をこなしている。

マネージャーさんとの話し合い、百合子さんとの会話、
どれをとっても、今までの村上君じゃないみたいだ・・・



「・・・ってコトで、衣装はこの2点でお願いします」


「承知いたしました。瀬戸川さんなら、どちらもきっとお似合いですね」


・・・なんて紳士的な会話までしちゃってる・・・
一体、どうしちゃったの??



「それでは、次回はスタジオで。よろしくお願いいたします」


「よろしくお願いしますね」


「小田さん、失礼しましょう」

村上君に声をかけられて、我に返った。

「あ・・・はい」

席を立つ私に、百合子さんが言った。

「小田さん、先日のお店で待ってるわね・・・」


「はい。後程、お伺いします。失礼いたします」



村上君と2人、一礼して事務所を後にした。

約束通り、村上君は私の入籍話等には触れる事無く仕事を進めてくれた。