・約束・2

言われるままに、雅也に携帯を渡すと
雅也は百合子さんのマネージャーさんに確認した。


「自宅・・・って、ずっと変わっていませんか?」


「雅・・・也?」



「・・・ええ。・・・はい。ありがとうございます。失礼します」

雅也は携帯を切ると、私に返した。


「行こう」


シートベルトをつけ、雅也は車を走らせる。


「百合子さんの居場所。分かったの?」



「あぁ」



「さっき、マネージャーさんから百合子さんは自宅
・・・って言われたけど、分かるの?」



「・・・・・・春夏にはつらい空間になるかもしれない・・・」


「大丈夫」

・・・その言葉で、全てを察した。今から向かう所は、
かつて2人が過ごした場所なんだ・・・という事。
百合子さんは、別れた後も同じ場所で暮らしているんだ・・・