・約束・2

「・・・雅也だって・・・」


「何?」


「雅也だって、言わなかったじゃない。
百合子さんとの事・・・」


「それは・・・過去の事だろ」


「・・・CMの共演だって、言ってくれなかった・・・
元カノと共演だから言えなかったんじゃないの?!しかも
あんなエロい演出で・・・
私・・・私は、そのCMをテレビで何回も目にしてるんだよ?!
私がどんな気持ちで・・・そこに映る2人を見てるか・・・」



・・・言ってはいけない事を、私は口走ってしまった・・・
仕事上の演技だと分かっているのに・・・・


あのCMは、まるで2人の過去を映像化しているような感じで。
それを見せられているような錯覚さえ生まれていたから・・・



「・・・私事と仕事を比べんなよ」


「雅・・・」


雅也はベッドルームへ行ってしまった。

追いかけて行く勇気もなく・・・私はリビングのソファに横になった。



「・・・ふぅ・・・」


・・・このまま雅也に誤解されたままでいいの?
時が経てば、解決する事なの?
そんなコト・・・ないよね・・・

私は自問自答を繰り返した。