「あらっそんな事も知らなかったの
いるわよー。双子の妹が!
姫芽によく似てるわ!
それでアイドルやってるわ。」
そんな事…初めて聞いた。
姫芽の事全部知ってたつもりだったのに。
「あの子ねー。
魁斗くんの事大好きだったのよー
前に姫芽の写真整理する時、
魁斗くんと撮った写真もあって。
このお兄さん好きーって。
それで姫芽は私のよー!って。
すごくわがままだから。
あの子…まだ魁斗くんのこと好き
よー。」
「ありがとうございます。
じゃ。明日も早いんで。」
「たまには電話してねー。
それじゃあねー。」
そっか… 妹か…
そんな事思ってたら、
マネ兄が入って来た。
「魁斗ー仕事決まったよー。」
「ホントですか。なんですか?」
「私たち結婚しましたってやつ。」
知ってた番組だ。
偽装結婚バラエティ。
「やるか?
嫌ならやんなくていいけど。」
「相手は?」
「いっちゃダメなルールだって知っ
てる?」
「あっ。すいません。
そうでしたね。」
