「じゃー 帰ろっかな。
十分暇潰しになっただろ?」

「うん。ありがとー」

「んじゃな。」

よかった。元気そうで。
明日も…行こうかな。
明日…なんもないし。


「行ってくる。」

「ちょっと待って!」

母ちゃんに止められた。

「何?」

「姫芽ちゃんが…
亡くなったって…」



なんも言えなかった。

数十秒…
いや。数分間沈黙が続いた。



そのまま泣き崩れた。