『よし夏希プリとろーよ!』
『いいよっ♪』
プリを撮っている最中も
私の頭の中はあの子でいっぱいだった。
『このプリ機写り悪いねー』
でたでた、美咲の愚痴タイム!
『愚痴タイムスタートー!』
『もう言わないしっ!』
ふふっ、やっぱり美咲おもしろいな。
『さ、次なにする?』
サンゲーの中を歩き回っていると
『あっ、あの子!昨日の子じゃない⁉︎』
美咲が指差した先を見ると…
昨日のあの子がいた。
やっぱりカッコいいな…
今日は3人で来てるのかな?
なんか1人だけ雰囲気ちがうなー。
『ほら、やっぱり好きなんじゃないの?』
『ち、ちがうって!』
『LINEでも聞いときなよー』
『いいってば!』
でもほしいな、あの子のLINE。
してみたいなー。
なんて考えてると、
『こっち来たよ⁉︎』
ほ、ほんとだ!
まさか私に喋りかけに…⁉︎
あの子は私達の横を通り過ぎて
自販機でジュースを買って友達のもとに
戻っていった。
だよね…私に喋りかけるわけないよね…
はぁやっぱり好きなのかな、あの子のこと
『美咲ー、私やっぱり好きかも』
『応援するよ夏希!
ほらさっそくLINEの連絡先!』
『いやそれはさすがに…』
私だってほしいけど…
いきなりLINEしようなんて言えないよ…

