たった一人の王子様


-…

バンッ

屋上の扉を開けるとそこには胡桃しかいなかった。

胡桃「あ!りゅーせいっ♡」

胡桃はいつものように俺に抱きつく。

胡桃「ねぇ流星。今日さぁ「胡桃。」

おれは胡桃の話をさえぎる。

胡桃「…なぁに?」
流星「松下さんは?」

松下さんの名前を出した途端目をそらす胡桃。

胡桃「…杏奈先輩なら…帰ったよ?」
流星「嘘つくな。」

俺の低い声にビクッとする胡桃。

胡桃「…っ…だって!!
杏奈先輩がいけないんだもん!
いきなり流星の前に現れて!
くるのほうがずっと好きだった!
杏奈先輩いない方がいいもん!」
流星「じゃあ、松下さん落としたの胡桃
だな?」
胡桃「…そうだよっ!
一年前の優梨花先輩落としたのも
胡桃だよ!!」

優梨花は俺の元カノで佐倉優梨花。
優梨花も胡桃が落としたのか。
やっと本性出したな、胡桃。

流星「…ふざけんな。
2人を傷つけてまで俺を手に入れて
も嬉しくねぇだろ。
俺はそんな殺人犯と一緒になるつも
りなんてねぇよ。」

いつもの優しい俺はどこにもいない。
胡桃はとうとう泣き崩れた。

俺は胡桃を置いて病院へと走った。