いきなり、また君子が話に割り込んでくる。
(君子)
「そうよ!それでいいのよ。理恵ちゃんだって、そっちへ行けば、跡取りとして、可愛がって貰えるんだし、何処にいる事がしあわせかを、ちゃんと判断したんだと思うわ!秀も、そう思わない?」
(理恵の義父次郎 「そうだよ!秀っ、理恵だって、しっかりと自分のしあわせを考えた結果だと思うけど?」
(秀…
いったい誰が本当の理恵のしあわせを考えているというのだ。考える余裕も、悩む時間も与えなかったじゃないか!)秀は、もう限界にきていた。怒りが、心の底から湧きでていた。もう誰にも止める事は出来なかった。
とっ、その時。秀の父正雄が…
「秀っ、秀も、もう大人なんだ。お前にも、事務所の所長さんのお嬢様の礼子さんとの、縁談話もあるくらいなんだ。これからは、いい加減自分のしあわせの事も考えて、いかないと!こんなことで、うじうじするんじゃないぞ!」
(秀)
「俺のしあわせって……何っ?
理恵のしあわせって、何なんですか?―――」
「俺と理恵のしあわせを、この中の誰が判っているんですか?……誰も判ってない!……判って欲しくもない!貴方達に、俺と理恵の気持ちなんて―――許せない!
俺は許す事できませんから……」
(君子)
「秀ちゃん!何言ってるのぉ!母さん達は、みんな、貴方達のこと思って言ってるの!分かってないのは、貴方の方よ!」
(秀)
「此処に…俺の前に…理恵を連れて来てよ!理恵っっっ!!
俺は…理恵を愛しているんです!先日も二人で約束したばかりなんだ。俺のアパートで一緒に暮らそうって。俺が理恵を養ってあげるからって。理恵をしあわせにしてあげるって……それなのに。貴方達は、寄ってたかって、理恵を追いやったんでしょ?理恵がどんな気持ちで、家を出て行ったかと思うと……俺はっ」
秀は、思いっきり玄関の戸を叩き、外へ出て行った。
(君子)
「そうよ!それでいいのよ。理恵ちゃんだって、そっちへ行けば、跡取りとして、可愛がって貰えるんだし、何処にいる事がしあわせかを、ちゃんと判断したんだと思うわ!秀も、そう思わない?」
(理恵の義父次郎 「そうだよ!秀っ、理恵だって、しっかりと自分のしあわせを考えた結果だと思うけど?」
(秀…
いったい誰が本当の理恵のしあわせを考えているというのだ。考える余裕も、悩む時間も与えなかったじゃないか!)秀は、もう限界にきていた。怒りが、心の底から湧きでていた。もう誰にも止める事は出来なかった。
とっ、その時。秀の父正雄が…
「秀っ、秀も、もう大人なんだ。お前にも、事務所の所長さんのお嬢様の礼子さんとの、縁談話もあるくらいなんだ。これからは、いい加減自分のしあわせの事も考えて、いかないと!こんなことで、うじうじするんじゃないぞ!」
(秀)
「俺のしあわせって……何っ?
理恵のしあわせって、何なんですか?―――」
「俺と理恵のしあわせを、この中の誰が判っているんですか?……誰も判ってない!……判って欲しくもない!貴方達に、俺と理恵の気持ちなんて―――許せない!
俺は許す事できませんから……」
(君子)
「秀ちゃん!何言ってるのぉ!母さん達は、みんな、貴方達のこと思って言ってるの!分かってないのは、貴方の方よ!」
(秀)
「此処に…俺の前に…理恵を連れて来てよ!理恵っっっ!!
俺は…理恵を愛しているんです!先日も二人で約束したばかりなんだ。俺のアパートで一緒に暮らそうって。俺が理恵を養ってあげるからって。理恵をしあわせにしてあげるって……それなのに。貴方達は、寄ってたかって、理恵を追いやったんでしょ?理恵がどんな気持ちで、家を出て行ったかと思うと……俺はっ」
秀は、思いっきり玄関の戸を叩き、外へ出て行った。

