「理恵? 大丈夫?寒くない?」
秀はいつもは自分が寝ているふとんを理恵を寝かせ、自分は、座布団を並べた上で、薄い毛布一枚だった。
秀の方こそ、毛布一枚で、寒いでしょ?」
「理恵のとこ、言っていいっ?」
「………」
「理恵と一緒だったら、きっと暖かいと思うけど!」
「………」
秀は毛布一枚抱えて、無理やり、理恵の布団に入って来た。
理恵は、恥ずかしさのあまり、身体を思わず、小さくまるまった。
「俺のパジャマでかいなぁ!理恵小さ過ぎ!」
「でも、あったかーい!秀の匂いするぅ」小さな声で答える。
秀は理恵を思わず抱き寄せる。
秀は幸せだった。この世で、一番愛するひとが、今、腕の中で、息づいてる。こんなにも、愛しいものなのか?
「理恵?…俺は理恵を…愛しているよ!
10才の時からずっと…気持ち変わってないよ!理恵は?」
理恵は、声を出さずに泣いていた。もう、理恵には充分、分かっていた。自分の気持ちも同じである事を。
でも、さっきの礼子の言葉が理恵の心の中を、駆け巡る。私には何も無い!何も無いから……でもっ…
「理恵だって、愛してるよ!愛してるよっ―秀っ!」
涙が止まらない!
「理恵!…どうした?本当今日の理恵は泣いてばかりじゃぁないか!
理恵っ?これからは、ずっと一緒だ!俺と此処で暮らそう!理恵は、此処から大学に通うんだ。俺は一生懸命働いて、理恵を養ってあげる。理恵が立派な保母さんになるまで。
分かった?分かるよね?理恵…
俺たち、ずっーと一緒だから、もうっ、離さないから!」
理恵はもう、何も答える事が出来ずに、ただ頷くだけで、秀の胸に顔をうずめて――泣いた。
秀はいつもは自分が寝ているふとんを理恵を寝かせ、自分は、座布団を並べた上で、薄い毛布一枚だった。
秀の方こそ、毛布一枚で、寒いでしょ?」
「理恵のとこ、言っていいっ?」
「………」
「理恵と一緒だったら、きっと暖かいと思うけど!」
「………」
秀は毛布一枚抱えて、無理やり、理恵の布団に入って来た。
理恵は、恥ずかしさのあまり、身体を思わず、小さくまるまった。
「俺のパジャマでかいなぁ!理恵小さ過ぎ!」
「でも、あったかーい!秀の匂いするぅ」小さな声で答える。
秀は理恵を思わず抱き寄せる。
秀は幸せだった。この世で、一番愛するひとが、今、腕の中で、息づいてる。こんなにも、愛しいものなのか?
「理恵?…俺は理恵を…愛しているよ!
10才の時からずっと…気持ち変わってないよ!理恵は?」
理恵は、声を出さずに泣いていた。もう、理恵には充分、分かっていた。自分の気持ちも同じである事を。
でも、さっきの礼子の言葉が理恵の心の中を、駆け巡る。私には何も無い!何も無いから……でもっ…
「理恵だって、愛してるよ!愛してるよっ―秀っ!」
涙が止まらない!
「理恵!…どうした?本当今日の理恵は泣いてばかりじゃぁないか!
理恵っ?これからは、ずっと一緒だ!俺と此処で暮らそう!理恵は、此処から大学に通うんだ。俺は一生懸命働いて、理恵を養ってあげる。理恵が立派な保母さんになるまで。
分かった?分かるよね?理恵…
俺たち、ずっーと一緒だから、もうっ、離さないから!」
理恵はもう、何も答える事が出来ずに、ただ頷くだけで、秀の胸に顔をうずめて――泣いた。

