哀しみの瞳

「じゃぁ、理恵は、合格しようが、しまいが、どっちみち、熊本へ行かなきゃいけないわけね?」



「理恵…貴女だって、みち子おばさんとこへ行ったら、そりゃもうっ、可愛がって貰えるわ!跡取りになれるんだから!
幸せな事でしょう?母さんもそれで安心だし…」





「分かった…
母さんの言う通りにする………」



理恵は、その晩は、一睡もせずに朝を迎えた。