哀しみの瞳

生きてさえいれば、必ず会えると信じてそれだけを願って今まで生きてきた…7年もの長い間…どれだけ、俺たち苦しんだだろう!生きていてさえいてくれたら、必ずまた幸せにしてやれると思っていた。なのにーーーーー君が死んで居なくなるなんて…俺には…耐えられない!!!!



理恵を強く抱き締める。



(秀)
「理恵…………」


(理恵)
「秀っ、本当にごめんなさいね!理恵ね!一杯頑張ったのよ!理恵のわがままで、小林先生の入院の話し断って、まごころ園の人達とも、おばあちゃんとも離れたくなくて、最後まで理恵なりに頑張ったんだけど…もう生きれない…」声が弱くなってくる。


「由理の事…私と思って……育ててあげて?秀一も心から可愛がっているの。どうかお願い……」



(秀)
「分かった!分かったから、約束するよ!」
秀は、そっと理恵に口づけをする。一瞬安心した笑みを浮かべた。



それからすぐに理恵は、昏睡状態になった。


ICUへ運ばれることになる