「おいおい、何この2人」
昼休み。
私と葵先輩を見て涼太先輩が笑いながら言ってくる。
「奈央いわく、ラブラブカップルみたいです」
友美が答える。
私はさっきから自分のお弁当のおかずを葵先輩に「あーん」をしていた。
葵先輩も何も言わずにやらせてくれるから、気分が良くてずっとやっている。
「おい、なくなるぞ」
葵先輩の言葉でようやく我に返る。
お弁当の中身はもうミートボール一つとご飯が一口しか残っていなかった。
「あ゛」
やってしまった。
私のお昼ご飯が……
すると、ポカンとあいていた私の口に甘い味が広がった。
「やるよ」
入れられたのは、葵先輩のメロンパンだった。
葵先輩に「あーん」されたんだよね?!
(突っ込まれただけ)
にやけながらメロンパンを頬張る私。
「いつのまにそんな関係になってんだよ?」
涼太先輩は私たちが付き合い出したことを知らなかった様子。
葵先輩、言ってないのか。
まぁ、葵先輩が報告してる姿は想像できないけど…
「葵先輩も私の事好きみたいです!」
と、自信満々に言うと
「それは知ってるけど」
涼太先輩に即答された。

