やっと病院に着いた時には俺はもう汗だくだった。
息も上がって苦しくて。
でも俺は止まることなくナツメがいる病室へと急いだ。
中に入ると涼太とナツメの母親がいた。
「な、ナツメ…!」
ナツメの名前を呼ぶけど返事がない。
目を閉じたままのナツメ。
でも、まだ生きてんだろ?
息してんだろ?
「おい、俺だよ…目、開けろよ」
ナツメの体を揺さぶる。
でもナツメは目を覚まさなくて。
「葵くん…先生は今日、明日が山場だって。呼吸も長くは続かないって」
ナツメのお母さんが泣きながらそう説明してくれた。
んだよ、それ…
死ぬってゆーのか?
ありえねぇ。
ここは病院だろ?
医者は患者を助けるのが仕事だろ?
俺は家には帰らず病室に泊まった。
夜中…
浅い眠りについていた俺。
そんな時に聞こえたのは、
ピピピピーーー
という機械音だった。
目を開けて音のする方を見る。
「…?!」
それは呼吸数やら脈拍数の機械で…
急激に下がって行く数字。
俺には意味がわからなかったけど悪い予感しかしなかった。

