ヤンキーな彼にベタ惚れ。





それから俺たちはすれ違いばっかで、登下校も別々だし昼休みも別々で周りからは別れたって噂が流れた。



でも、涼太はいつも俺の所にいた。
ナツメのとこじゃなくて俺のところに。




「ナツメ、いつも泣いてんぞ」



まぁ、ナツメの事を話してくるためだけど。
涼太は俺とナツメのことを真剣に応援してくれてる。


でも、また腹が立った。

なんでナツメが泣いてること知ってんだよ。





「ナツメと二人で会ってんのかよ」




俺はむかついて、涼太の胸ぐらを掴んだ。


殴ってやる!
そう思った。





「葵くんっ…!」





なのに、ナツメが俺を呼ぶから。
拳を下に下げ、涼太を離す。




「私っ…葵くんしか好きじゃないの!葵くんがいないと生きていけない…もう限界なの」



ナツメは泣きながら俺にすがってきた。


「お願いっ…一人にしないで。葵くんじゃなきゃ…ダメなの」



こんなに弱々しいナツメは初めて見た。