ヤンキーな彼にベタ惚れ。



だからナツメが俺のこと好きって言ってきたときはすっげぇビックリした。

10年間くらいの片思いがやっと成就したんだ、嬉しくてたまんなかった。





でも、そんな時だったんだよ。
付き合って一ヶ月。
俺はナツメの部屋にいた。
二人でベッドの上に向かい合って。





「ナツメ、好きだ」


そう言ってナツメに優しくキスをした。


ナツメは慣れないキスに必死に答えてくれて、それがすっげぇ可愛くて…





ナツメの服を脱がした時見えたんだ。
脇腹に痣があることに。



それは、古いものから最近で来たであろうものまで。




「あっ…そ、それはぶつけちゃって」




必死にごまかすナツメ。
でも、俺はその痣を見てすっかり萎えてしまった。


汚いとかそんなんじゃねぇ。
こんなんぶつけたとか、明らかに嘘じゃねーか。

俺には言えない秘密があるのかよ。



そう思って俺は行為をやめた。





「葵くんっ…ごめんっ!違うの…これはねっ」




帰ろうとする俺を引きとめようとするナツメ。
でも、俺はそれを無視して家を出た。





腹が立ってたんだ。
ナツメは俺のこと本当に好きなのかよって。
好きなら隠し事はねぇだろって。



本当はまだ涼太のこと好きなんじゃねーの?って疑っちまった。