「だんまりはやめろよ。答えろよ」
葵先輩はそれに気づいてないのか声色を変えずに若菜先輩を責める。
「…って、だって…この子が悪いのよ」
と、若菜先輩は震える声で私を見た。
睨みつけるように。
「葵に言い寄って私からっ…全部持ってこうとするからぁ」
若菜先輩はそう言って私に掴みかかろうとしてきた。
反射的に目をつぶる。
…が、何も起きず。
目を開けると、葵先輩が若菜先輩の手を取り阻止していた。
「きたねー手で触んじゃねぇ」
葵先輩は私を庇うように私の前に立った。
「ど…して。葵はこの子のこと好き、なの?」
若菜先輩が悲しそうに葵先輩に問いかける。

