若菜先輩の目は殺意むき出しで…
何を言っても無駄だろう、そう思った。
もう、無理…
目をつぶって諦め掛けた時…
「おい」
聞き間違いかと思った。
空耳かと思った。
だって、この声はまぎれもなく葵先輩のものだったから。
恐る恐る横を見ると、黒いオーラ全開の葵先輩がいた。
制服の乱れと寝癖を見るときっと寝てたんだろうなと思わせた。
「えっ、あ…葵」
若菜先輩は私から手を離して、声を震わせる。
葵先輩はそんな若菜先輩を睨みつける。
「今の、何?」
葵先輩に詰め寄られて、俯く若菜先輩。
小刻みに震えてる体。

