ヤンキーな彼にベタ惚れ。




私の目からはいつの間にか涙が流れていた。

葵先輩に出会ってから泣いてばっかだな、私…。




「奈央はこんなことで諦める事なんてしないよね?」



友美が諭すようにそう聞いてきたから、
私は何度も頷いた。


もしかしたら、また勘違いしてるのかもしれない。

だけど、やっぱり逃げたくないの。
私はもう葵先輩のこと好きで好きで抑えられないから。




でも、一つ片付けておかなきゃいけないことがある。












翌日。
私は朝教室には行かずに二年の靴箱にいた。


ある人物を待って。




もちろん、1年の私がこんなとこにいたら目立つ。

行く人行く人がチラチラと見てくる。



待つ事、10分。

やっとその人物は現れた。





「先輩」





私が声をかけると不機嫌な顔になるその先輩は、若菜先輩。



「は?何?私に何の用よ」



若菜先輩は周りを気にしながら私を睨む。

多分、同級生に1年の私と話してるところを見られるのが嫌なのだろう。



「ちょっと来てください」



私は若菜先輩の返事も聞かずに歩き出した。
若菜先輩も何も言わずに付いてきた。