何も言わない私を置いて葵先輩は屋上へと戻って行った。
本当にこれで終わり…
もう葵先輩のそばにはいられない。
屋上にも来れない。
私はその場で声を押し殺して泣いた。
何も言わず私にそばにいさせてくれた葵先輩。
助けて欲しいとき、一番に助けに来てくれた葵先輩、
嫉妬してくれた葵先輩。
勝手に期待して自惚れてた。
葵先輩の心は私に傾いてるんじゃないかって。
私のこと好きになりかけてるんじゃないかって。
…バカ、だよね。
そんなわけ無いのに。
私は友美にも声をかけずに
その場を後にした。
リレーにも出れそうになくて、長坂さんや牧田さんに頭を下げて何度も謝った。
長坂さんも牧田さんも「いいから!謝んないで」と、何度も言ってくれた。
その後、私は気分が悪いからと言って早退した。
結局逃げるんだ、私は。
夜。
何度か友美から着信があったけど出れずにいた。
出たら、自分を抑えられない。
もう泣いてわめいてまた友美に迷惑かけちゃうから。

