ヤンキーな彼にベタ惚れ。




どうして、葵先輩がそんなにむかつくんだろう…?

あーもう!
わかんない。さっぱりわからない。



「言ったねー。言っちゃったねー。それ、いわゆる…嫉妬ってやつだろ?」



涼太先輩はそれはそれは憎たらしい笑顔で葵先輩にそう言って屋上へと戻って行った。


って!!
えー置いていくの?!


なんか…気まずいんですけど。




「あ、あああ…葵先輩」



声がうわずってしまう。

嫉妬という言葉が信じられなくて。
本人がそう言ったわけじゃないのに、浮かれちゃうよ…。



「…嘘ついたことも怒ってんだよ、俺は」



そう言いながら顔はさっきまでとは全く違うくて、何と無く優しい顔つきに見えた。



あーもう。
葵先輩に隠し事なんて出来ないや。





「実は、ちょっと前に若菜先輩とそのとりまき?の人たちに呼び出されたんです」


私がそう言うと葵先輩の眉がピクっと動いた。



「それで、葵先輩に近づかないでほしいって言われて。もちろん断りました。私は葵先輩のこと大好きだし簡単に諦められないって。そしたら、ああいう小さな嫌がらせが始まって…」




そこまで言って、私の目からは涙が溢れ出た。




「トイレに連れ込まれて…水を思いっきりかけられて…でもっ、そんなことされても私は葵先輩のことが大好きで、何されても大丈夫でした。私は葵先輩のおかげで強くなれてたんです…。でもっ…やっぱり不安で怖くて…いつか怪我させられるかもとかって考えたら…」







でも、若菜先輩もきっと葵先輩のことを好きだから私にむかついたんだと思うし、葵先輩にとっても若菜先輩は友達だろうしそれを邪魔したくなかった。