少しして友美が私に気づいた。
「あ、奈央!遅かったじゃん!」
そう言われて笑って返す。
「うん…ちょっと」
友美は首を傾げて怪しんでたけど、それ以上は聞いてこなかった。
そして、午前の部は終わりお昼休憩きなった。
お昼、か…
屋上を見上げる。
いるのかな…葵先輩。
「何してんの?屋上、行くよ」
友美もすっかり屋上に行くのを日課としていて、もう屋上に行くのはお決まり。
「う、うん…」
やっぱり会いたいし。
屋上まで来て中に入るのを躊躇ってしまう。
「もー奈央おかしいよ?さっきから。何かあった?」
友美が心配そうに私の顔を覗き込んできた。
私は首を横に振り、
「ううん、大丈夫」
と、言って中に入った。
いつものようにみんないた。
いつものように、葵先輩の隣はあいていた。

