葵先輩は私が表情を歪めたことに気づき、不審に思ったのかその紙をひろげる。 葵先輩はそれを見て眉を釣り上げた。 「んだよ、これ」 私の目を真っ直ぐ見る葵先輩の瞳。 私は咄嗟に目をそらした。 またバカやっちゃった。 体操服に着替えて下駄箱で靴を履き替えようとしたとき、取り残しがあったからそのままポケットにしまったんだ。 ゴミ箱に捨てなかった自分が恨めしい。