ヤンキーな彼にベタ惚れ。




「北条先輩には関係ないっすよね…俺が奈央に何しようと」



やめてよ…
葵先輩に変なことを言わないで…。




「お前知ってんだろ?こいつが俺の事好きだって。それ知っててんな事言ってんの?俺の事好きな以上関係あんだよ」




なぜかその葵先輩の言葉が嬉しかった。






「…中川、お願い。もう出てって」



私は涙を拭き、中川にそう言った。
中川は一瞬肩を震わせて教室を出て行った。





「葵先輩…葵先輩」



私は安心して、思わず葵先輩の元に走って抱きついてしまった。




「ありがとうございます…怖くて…」



大胆な行動だって思ったけど、今は抱きつきたかったから。




葵先輩は何も言わずに、私の頭をポンポンと小さい子を宥めるように撫でてくれた。





ポトッ…





と、私のジャージのポケットからくしゃくしゃに丸めてあった紙が落ちた。



あ…

と、思った時には時すでに遅し。




その紙を拾ったのは葵先輩だった。