私達が出るリレーは午後からだから午前中はとにかく応援。
でも、暑くてクタクタ。
「あっ!水忘れてる…教室だ」
本当バカ。
こういうミス毎年なんだよね。
私は先生に教室の鍵をもらい小走りで教室に行った。
「奈央ちゃん」
カバンから水を取ったところで誰かに呼ばれた。
中川だった。
「あ、中川。どしたの?」
私の問いかけには答えずにこちらに来る中川。
それもいつもみたいな雰囲気ではなく、真剣な眼差しをして。
「奈央ちゃん…二人きりだから言うけど、俺の気持ち知ってるよね?」
中川の、気持ち…
バカな私でも本当は気づいてた。
中川が私に好意を持ってるのは分かってた。
でも、気づかないふりをしていた。
「俺さ、本気だよ。本気で奈央ちゃんのこと好き」

