「ちっ…なめやがって」
先輩がそう言ったと思ったら、先輩の後ろから残りの2人も来た。
いたんだ…
「あんたが悪いんだから。葵をとろうとするから」
その言葉が合図になり、一人が私の髪の毛を掴んで、トイレの中に引っ張った。
「いっ…」
激痛だった。
こんなふうに誰かに髪の毛を引っ張られたのは初めて。
そのまま、突き飛ばされて思いっきり倒れこむ。
「若菜、どうする?」
若菜と呼ばれた先輩は私を見下ろしたまま言う。
「バケツに水入れて」
その言葉に身震いがした。
本当にやばい。
だいたい考えてること分かるよ…
でも、逃げられないし…
気づけば若菜という先輩は水の入ったバケツを手にしていた。
「後悔させてやる」
その言葉と同時に冷たいものが頭からかかった。
全身びしょびしょ。
信じられない。

