「それは出来ないです…」 怖いけど、逃げちゃダメ… 葵先輩が好きだもん。 絶対引かない。 「痛い目みたいの?」 そう言う先輩の目は本気だった。 私を殴る気? この人ならやりかねない。 「言っとくけど。殴るだけじゃ済まさないよ?」 さっきよりもゾッとした。 腰が抜けそうだった。 こんなことでビビってちゃダメなのに。 「で、でもっ…私はやめません」 でも、もう手遅れ。 今更やめられない、離れられない。 今までいっぱい苦しんできたもん。 それ以上の苦しみも痛みもない、はず。