「あーおーいーせーんぱいっ」
私は朝窓を開けて登校してきた葵先輩に手を振った。
窓から見てることもカミングアウトしたんだし、もういっか。
なんて思って。
友美は私の前の席で頬杖をついて苦笑い。
葵先輩は私の方を見て、「は?」みたいな顔をしている。
もちろん他の生徒もいるわけで…
みんなの視線が私に注がれる。
でも気にしない。
「あー!奈央ちゃん!おっはよー」
葵先輩の後ろから顔を出したのは山下先輩。
「あ!先輩!おはようございます!」
よく見ると、葵先輩は髪の毛を染めていた。
色は変わらず金髪なんだけど、てっぺんも綺麗に染まっていた。
「かっこいい…」
という私の呟きは当然だけど聞こえていないらしく2人はそのまま中に入って行った。
「奈央、いきなり積極的になったね…」
友美は苦笑いのままそう言ってきた。
「うん!もうね、自分の好きなようにする!したいようにするの!」
迷惑だって言われたら仕方ないけど…ね。

