「どっちも上手くできるように頑張りなよ」 どっちもうまく、なんて… 私不器用だし、今までも勉強は頑張ってきたもん。 それでもダメで… 「葵先輩に一日一回でも二人きりになれたら頑張れる。パワーもらえるから」 私がそう力強く言うと、友美は盛大なため息をついた。 その後は、 「好きにしてよ…」 と、友美は諦めたように言った。 かなり呆れさせたよね、今。 頭が良ければなぁ… 何度そう思ったことか…。