昼休み
「奈央ちゃんって北条先輩のこと好きなの??」
「今日告白したって本当?」
朝の出来事はいつの間にかみんなに広まっていた。
誰かに見られてたのか…
2年でも噂になってるのかな…
「ちょっと、やめてよ。デリカシーがないんだから…行こう、奈央」
友美が怒ったようにそう言って、私をつれて教室から出た。
着いたのは屋上。
屋上なんてほとんど来たことなかったな。
風が気持ちいい…
「空が綺麗だね…」
空を見上げながらそう言う。
友美も空を見上げる。
「そうだね」
雲ひとつない空を見ながら私は思った。
やっぱり葵先輩が好き、大好き。
もう、私は逃げない。
自分の気持ちをぶつけたい。

