「私…いつも楽しそうで元気に走り回ったりしているみんなを見ていると、時々嫌な人間になるんです。妬ましくて、どうして私だったんだって。私じゃなくても良かったのにってどうしても思ってしまったんです。強くならなきゃって心では分かってるのに、こんな体になった今でも弱いままなんです」
私は大きく息を吸った。
「死ぬ覚悟は出来てました。もういつ死んでもおかしくないって分かってたから…。でもっ…やっぱり死にたくない…みんなと同じくらいは無理でも、せめてみんなと一緒に卒業したかった…生きたいの…死にたくない。生きたい。でも、何度願っても病気は待ってはくれませんでした。右半身は麻痺して動かしづらくなって一人で出来ないことなどんどん増えて…生きてる心地もだんだん薄れてきて…私は自分の体が嫌いだって思いました」
こんなに弱い体なのはどうしてって。
どうしてもっと強くなれなかったんだって。
「だけど、辛いのは私だけじゃない。周りの人、みんな同じだって気づきました。私だけが特別じゃないことも分かってました。私みたいな人が他にもいるんだって分かってました。それに私のことを支えてくれる人がたくさんいるって分かったから、私はまた強くなれました。諦めかけてた命をまた大事だってわかりました」
生きてたら苦しいこともつらいことも腹が立つこともあるけど、
楽しいこと、嬉しい事、幸せな事、それも同じくらいあるんだって分かったから。
「私は一人じゃないって思えました。だから、私は余命半年だって言われても、後四ヶ月もないとしても諦めません。私は今をただ必死に生きます。みんな、大好きだよ。もし私がいなくなっても、時々思い出してね。そういやこんな奴もいたなって」

