ヤンキーな彼にベタ惚れ。





そんな事言われても私の気持ちはもう…



「抑えられない気持ちはどうしたらいいですか?」




もう、言葉にできないくらい好きなんです。

好きになるなって言われても、やめられないです。

好きなのを諦められないです。





「ええ?奈央ちゃんって…ええ?そうなの?」




涼太先輩がびっくりした声をあげる。





葵先輩は何も言わずにただ無表情のまま私の横を通り過ぎようとした。



「私っ…葵先輩のこと好きです。好きで好きでたまらないです。だから…また会いたいです」



私はそう言って走ってその場を後にした。

「奈央!」と、私を追いかけてくる友美。




教室に戻らず誰もいない図書室に来た。




私は図書室に入るなり床にしゃがみ込んで泣いた。



勢いで告白ししまった後悔と、葵先輩の冷たい言葉と表情を思い出して悲しくて涙が溢れ出た。



「奈央…」



友美が私の横にしゃがんで、私の背中をさする。




「なんで…葵先輩にあんなこと言われたんだろう」



嫌われてるの…?葵先輩に。
昨日突然泣いたから?
葵先輩に会えて嬉しいなんて言ったから?



私が葵先輩に好意を寄せてるって気に入らないから?





「…何か理由があるんだよ。ただ、言葉が悪くなっただけ。ね?」



友美…




「こんなに好きなのに…どうしたらいいか分からない」




突き放されて、これからどうすればいい?
もう会えない?
探しちゃダメ?