何分も何分も踏ん張ったけど
ダメで。
時間だけが過ぎて、
私はもう…我慢が出来なかったんだ。
この年になって、
お漏らしなんて本当恥ずかしい。
私は一人で声を押し殺して
泣いた。
どうしたら、いいの…
一人じゃ立てないし…。
北条先生…
先生っ…!!
ガラッ…
ドアが開く音がして、
心臓がバクバクと震えた。
「奈央…?」
葵の声だった。
やだ、来ないで…
葵は一歩一歩こっちに来ていた。
「おせーから、心配したんだよ」
めんどくさそうに言う葵。
私は服の裾をきつく握りしめた。
「来ないで…」
こんな姿見られたくない。
葵には一番見られたくないの…
「あ?立てねーんだろが、甘えろ」
ああ…もう遅い。
葵は私の真後ろに来た。
そして、無言になった。
見られた。

