ヤンキーな彼にベタ惚れ。




歌詞全体聞いても、
私たちと同じなんだもん。


「これ、葵が自分で作った曲だよ」



後ろから聞こえた声は
涼太先輩だと分かった。



葵が自分で作った曲…





「あいつも奈央ちゃんもあんなに分かりやすいのに、全然元にもどんねーしどうしようかと、思ってたらあいつ…奈央ちゃんには秘密でこの曲作って奈央ちゃんには内緒で歌おうとしてたんだ」



そんな…
葵…そんなことしないでよ。
私、もう学校にも来れなくなるんだよ。



「だから、あいつには内緒で友美ちゃんに頼んだんだ。奈央ちゃん連れて来てくれるように」



だからさっき…
全ての謎がとけた。







「涼太先輩…それでも、私達は前みたいにはなれないんです」


なりたい、私もなりたいの。
でも、無理なんだよ…



夢みたいなことなの。
もう、叶わない夢。




「どうしてだよ、あんなに葵のこと
好きだったじゃないか。わかんねーよ」



涼太先輩は悲しそうに私の目を見た。
私は涼太先輩の目を見るのが辛くて目をそらした。




フラッ…



あ…やば、きちゃう。



視界がぐるぐる回る。

「奈央っ…!ちょっ…先輩、先生に言って下さい!」


友美の必死な声を聞きながら
意識を手放した。