ヤンキーな彼にベタ惚れ。




「わざわざそれ言いに?…なんつーの、健気だなー」


と、感心した様子の涼太先輩。


葵先輩は無表情のまま私を見る。




「あのっ…」



葵先輩目の前にして言葉に詰まってしまう。




「葵〜すっげぇいい子だなぁ、な?そう思うよな?」


涼太先輩が葵先輩の肩に腕を回す。




「…出会う前から?それとも昨日助けたから?」




なんて、葵先輩がよく分からない質問をしてくるから私の口はポカンとあいてしまった。




意味がわからない…
出会う前?助けたから?何が?





「おいおい、何の話だよ」



涼太先輩も分からない様子。




友美もいつの間にか携帯からこちらに目を向けていた。



「えっと…何が、ですか?」


笑って聞いてみる。