そして、ホームルーム。
私は教壇の前に立って、クラスのみんなの顔を一人一人見た。
みんなに会えるのも、あと少しなのかなって思うと悲しくなってきた。
「みんな、今日は話があって時間をさいてもらいました。実は、私は夏休みが始まった日に…癌だとお医者さんに告知されました」
私がそう言うと、クラスが
ざわつき始めた。
信じられないだろう。
まさかクラスメイトが死の宣告を
受けていたなんて。
「私も始めは嘘だと思いました、いえ、思いたかった。でも病気は私を待ってはくれません。だから、疑う時間さえ勿体無くて無駄だって思いました。私は長くても後半年しか生きられません。この一ヶ月は本当に苦しくて何度も倒れて何度も病院に行って、何度も泣きました。泣いても泣いても病気は待ってくれなくて私の体はどんどん元気を失って思うようにいかなくなって、余命半年なんて長すぎるんじゃないか、そう思いました」
溢れ出る涙を拭うことすら
出来なくて。
ただ、気持ちをぶつけていた。
「まだ後五ヶ月私には時間があるのに、その五ヶ月がなぜかすごく長くて苦しいと思えてきました。後五ヶ月もこの苦しみに耐えなくちゃいけない、何度も何度も心の中で自分を奮い立たせました。生きる事がこんなに苦しいなんて初めて思ったんです。でもっ…今日みんなに会ってやっぱり生きたいって思いました。
ギリギリまで生きたいと思いました」
神様が許してくれる限り、
みんなと笑いあっていたい。
「だから、あと少し…あと少しだけ一緒にいてください。お願いします」
深く、深く頭を下げた。
すると、クラス中から
大きな拍手が送られた。
嬉しくてたまらなかった。
やっぱりこのクラスは最高だ。
このクラスで良かった。
幸せだよ、私。

