ヤンキーな彼にベタ惚れ。




すると、涼太先輩の顔はパァッと明るくなった。


「やっぱり!1年にかなり可愛い子が入ってきたって聞いてたんだよ!名前はなんたら奈央って言ってて…昨日は泣いててあんまわかんなかったけど」



可愛い子って…
いや、ないない。


「私じゃないですよ」


うん、違います。
他の子と勘違いしてますね。




「聞き捨てならないな〜。俺の洞察力を疑うのか?絶対間違えない」




涼太先輩は自信満々でそう言う。


と、涼太先輩と話してると涼太先輩の後ろにいた葵先輩が靴を履き替えていた。




「で、1年がなんでこんなとこいんの?」


涼太先輩はそんなこと気にせず私に聞いてくる。


チラッと友美を見るけど携帯なんか触ってるし…
協力する気ないね。




「えーっと…葵先輩にちゃんと、お礼言えてなかったなぁ〜って」



葵先輩を見ながらそう言う。