「奈央…っ…あんた、どうして?どうして辛いことするの?!葵くんのこと好きなんでしょう?ならどうして」 本当にバカだよ、私は。 「大好きだよぉ…でも、このまま一緒にいても、私は葵を置いてっちゃうんだよ…?私は死んだら終わりだけどっ…葵には、まだ…未来があるんだよ…ふっ…その未来を大事にしてほしいのっ…」 おいて行く方より、 置いていかれる方が辛いんだから。 「…奈央。頑張ったね。辛かったね。えらいね」 お母さんの声はかすかに震えていた。