「あ、葵先輩だぁ…また、声聞きたい…」
でも、葵先輩家近所なのかな…
窓の向こうにいる葵先輩を眺める。
葵先輩、なんだかんだほとんど学校来てる。
だるそうにしてるけど。
まさか私がこうやって葵先輩を眺めてるなんて全然気づいてないんだろうな。
「学校でも会いに行ったら〜?あ、昨日の!とかってなるんじゃん?」
友美はそう言うけど…
やっぱりそれは不安。
もしかしたら忘れられてるかもとか…
「よし。今日は私協力する!」
友美がそう言ったかと思うと私の手を掴み立たせた。
声を出す暇もなく私を引っ張って教室を出た。
え、な、何?!
友美に連れて来られたのは2年の下駄箱の前。
ええええ?!

