「…真面目に答えねーならなんもやらねーぞ」
真面目にって…
「真面目なんだけど」
かなり真面目なんですけど。
ガチなんですけど。
「本当、お前ってバカだよな」
そんな真面目な顔して言わなくてもいいのに…
それに彼氏の愛がほしいなんて
普通の事じゃないの?
「葵がいてくれたらそれでいーの」
私はそう言って葵に抱きついた。
って、ここ周り人いっぱいいるんじゃ…
でも、もうしちゃったし。
葵怒るんじゃ…
「変な奴だよな、お前って」
葵は少し笑ってるようで、そのまま私を抱きしめ返してくれた。
あったかい…
本当世界一幸せかもしれない。
幸せが一瞬だとしても、
その一瞬が最高の幸せなら
それでいいのかもしれない。
限られた命の中で
最高の幸せを体験出来たら
私の人生は最高なのかもしれない。
この時の私はまだ
命の重みをこれっぽっちも分かっていなかったんだ。

