ヤンキーな彼にベタ惚れ。




葵はそんな周りを気にせず、
私を一年の靴箱まで送ってくれた。



「葵!ありがとうっ」



嬉しくて、飛び切りの笑顔を
葵に向ける。


そしたら、葵が少し怒ったような
顔をした。



「その顔、俺以外にすんなよ」




ん?その顔?
どの顔?

と、首を傾げる私。




「あーもう。本当お前は鈍い」



葵はそう言いながら、
私に背を向けて二年の校舎へと歩き出した。



んー?どうしたんだろう?



私は分からないまま教室に行った。





私が教室に入るなり数人の女子が
私の前に来た。

げっ…



「小森さん!さっきのは何?!北条先輩と登校なんてどういうこと?」



その中心にいた前島亜希が
興奮気味に聞いてきた。



「あー…うん。えっとー」




言葉につまる私。
付き合ってるよって言いたいけど
何と無く照れる。うん。照れる。




「おいおい、前島〜何?って聞かなくても分かるだろう?」



と、離れたところにいた男子生徒が
言う。



「北条先輩と小森は付き合ってんだよ」




その男子生徒の言葉に
前島さん以外の生徒は

「そうだよ」
「それしかねーだろ」

などと、口々に言う。