葵の表情は不機嫌そのもの。
お姉さん方、全く気付いてないね。
私も行くに行けないし。
「俺、あなたたちより可愛い彼女いるんで」
葵は今まで聞いたことのないくらい低い声でそう言った。
か、かかか…可愛い彼女?!
えっと、私のことだよね…?
照れる…
「えー?そうなの?」
「なぁーんだ、残念」
そう言いながら葵から離れる三人組。
なのに、行けない。
照れすぎて…無理。
「何やってんだよ」
そんな私に気づいた葵がいつの間にか
目の前まで来ていた。
葵…
今の言葉、本気にしていい…?
私のこと、可愛い彼女って…
あ…ダメ。
「にやけてんなよ」
葵と付き合ってから、にやけか抑えられない…
付き合う前からもそうだったか。
「葵も私の事…す、好きなんだなぁ〜…って」
と、てへっと笑うと葵は"は?"みたいな顔をしてくる。

