私は小走りで葵先輩こ元へ行った。
私に気づいた葵先輩は私を見て一瞬
目を見開いた。
けど、すぐに
「じゃ、行くか」
と、行って歩き出した。
私は葵先輩の隣を歩いて、
さりげなく葵先輩の手に触れてみた。
やっぱり、手繋ぎたいし…。
そんな私の気持ちに気付いてか葵先輩は私の手を握ってくれた。
しかも、恋人つなぎで…!
手汗かいちゃったらどうしよう〜!
いや、絶対かいちゃう!
夏だし!
「チケット買ってくるから」
映画館につくとその手は離されてしまった。
でも、チケット買ってくれるんだ。
そんな些細なことも嬉しく感じる。
それが普通な事なのかもしれないけど
今の私からしたら嬉しいんだ。
チケットを買い終わった、葵先輩がこっちに来ようとしたとき、
「ねーねー、一人?」
知らない男の人二人組に話しかけられた。
茶髪と、赤髪のチャラそうな人だった。
「いえ…」
彼氏と、ですと答えようとしたら
「俺ら二人と遊ばね?」
ニヤニヤしながら言ってきた。
ナンパだぁ…
もう、めんどくさいな。
「あのっ、私」
その時、私の手を温かい何かが包んだと思ったら引っ張られて
「わわっ」
後ろに倒れそうになると、
ボンッ
とぶつかってしまった。

