「俺はお前と違って頭悪くねーもん」
うっ…
それを言われると何にも言えないって
葵先輩は分かってるんだ!
「…いいですよね〜何もしなくても出来る人は。私はやってもやっても分からないままで、ここに入学出来たのも奇跡みたいなもんなんです」
ほっぺをプーっと膨らまして言う。
すると、葵先輩は私から顔を背けた。
そのまま荷物をカバンに入れ、帰り支度を始める。
えっ…?!
何か怒らせちゃった?
私も慌てて帰り支度をする。
「あっ、葵先輩…!」
私の顔を見ない葵先輩の名前を呼ぶ。
葵先輩は背中を向けたまま、
「帰るぞ」
とだけ言って教室を出た。
つ、冷たい…

