少女漫画みたいな展開、
まあそれは否定しないけど………
「あんなイケメンそう滅多にいないよ?」
華は笑いながら付け加える。
「じゃあ、私なんかよりもっと可愛い子と進展するよ。きっと」
大体、私別に日向くんのこと好きじゃないし、気になってもいない。
違う意味で気になってはいるけど。
苺ちゃんや、他のクラスにも、可愛い子は沢山いる。
もうみんな日向くんの事は知って居るだろうし、放っておくはずがないもん。
それに、私は多分これからもずっと、茶色い瞳の、あの一瞬を忘れずに高校生活を送ることになる。
日向くんなんて、私の中でちょっと怖いクラスメイトという存在でしかないんだ。


